3月6日
本日は土曜日ですが、「明升体育基金感謝の集い」が豊田講堂であり、朝から出席してきました。
まず第一部では、感謝状贈呈式です。今年度 感謝状贈呈の対象となった24件のご寄附のうち、当日は 5件7名の皆さまにご臨席いただきました。3月はご多用の時期でもあり、ご参加が難しい方もいらしたのだと思います。
研究?産学連携のための大型装置から、博物館や学生、大学発ベンチャーへの支援などさまざまなお気持ちでのご寄附、本当にありがとうございます。
第二部では、これまでに多くのご支援を賜った方々をお招きして、寄附による支援を受けた学生3名からの感謝のスピーチと、最後はミニコンサート、今年はジャズヴァイオリン奏者の高橋誠さんが率いるピアノ、ギター、キーボードが加わってのセッションでした。
スピーチに立った学生のうち2名は、自身の海外留学経験を語りました。奇しくも二人ともまず短い期間の留学を体験し、その後に長い交換留学に出かけるというステップを考えていました。文学部の学生さんはすでに1年の留学を国立台湾大学で済ませ、工学部の学生さんはこれからシンガポール国立大学へ1年の留学をする、ということで本当に意欲的な学生たちでした。最後の一人は、国際プログラムG30に所属する理学部の学生で、ハンガリーからの留学生です。民族衣装を着て見事な日本語のスピーチを行い、その内容は明升体育で学べる喜びと期待であふれていました。
3名ともに、明升体育が育成を目指している勇気ある知識人のまさにロールモデルになれる学生さんで、スピーチには本当に感激しました。
高橋さんたちのコンサートも大変楽しい内容でした。愛知県立芸術大学でクラシックを学んだという基礎の上に、イタリアの映画音楽、フランスのタンゴ(元来はアルゼンチンやスペインですが)、ハンガリーのジプシー音楽などなど世界の音楽を紡いでくださいました。
第二部終了後は、講堂の後方、シンポジオンホールの前で懇談会があり、多くの寄附者の皆様と直接お話することができました。
明升体育基金は大学が独自の事業をやるために必須なだけでなく、大学の実績としても高く評価されます。ご寄附いただいた皆様、本当にありがとうございます。またこれからも、どうか明升体育のご支援、よろしくお願いします。


3月5日
本日は午前中に木下記念事業財団の理事会に出席のため、大阪に行ってきました。
木下記念事業財団は、関西の大学を中心に、学部?大学院の学生のための奨学金を支給し、神戸にある寮を提供、研究者のために研究助成をしてくださっています。明升体育も幸い、その対象の大学にしてもらっていて、毎年大学院5名、学部7名を限度に奨学生に採用いただいています。
昨年は財団の原資となっている株が上昇、配当も増えたことから、4月以降、2つの新しい事業がスタートするという耳寄りの情報をいただきました。学内には別途展開しますが、そのうち公募がかかると思いあますので、研究助成ともども、是非多くの応募があることを期待しています。
なお、理事会が行われたホテルとその隣接する山王美術館は、財団と関連していて、毎年理事会の前後に美術館の展示を見せていただけます。今年はルノアールということで、所蔵する50点を一挙公開、理事会の前に素晴らしい絵を楽しませていただきました。ルノアールは、日本人に人気の画家だけあって、平日というのに多くのお客さんが入っていました。
昼過ぎには名大に戻り、理学B館で行われたYLCセミナーに出席してきました。
今回は、連携する岐阜大学の高等研究院と早稲田大学高等研究所とのジョイントで、両大学の若手研究者が発表をしました。
早稲田大の深山絵実梨講師の発表は聞けなかったのですが、イヤリングなどの遺物がどのように広域で分布しているかという東南アジア、東アジアの考古学研究の話とのことでした。岐阜大の東小百合特任助教は、人工細胞、例えば金属イオンを入れることで異なった運命をたどるものの開発に成功した、というお話でした。少し専門的で私には難しかったですが、講演の後には活発な議論があり、多くの聴衆の興味をひいたようです。
本学のYLC、5年任期の特任助教を毎年8名から10名採用しているのですが、とても人気で、すぐに任期なしのポストに引っ張られます。その結果、現在は25名ほどしかいないとのこと、自前での交流に限度がある中、このような大学を超えた連携がこれまで以上に重要になってきます。
3月4日②
夕方には、明升体育ホシザキ奨学金最終報告会がES館でありました。
明升体育ホシザキ奨学金は、ホシザキ株式会社取締役会長であり、坂本ドネイション?ファウンデイション株式会社代表取締役会長の坂本精志様と奥さまの坂本春代様が、「ものづくり」に関わる学生を支援されたいという強いご意志に基づき、平成28年度本学に創設された給付型の奨学金制度です。ものづくり、ということで対象は工学部?工学研究科、情報学部?情報学研究科、そして環境学研究科に絞られています。
ちなみにホシザキは業務用厨房機器の冷蔵庫などを中心に事業をされている会社になりますが、日本で初の自動販売機を作った会社としても知られています。
今回は、第九期生学部4年生9名、大学院修士2年生18名のうち19名が参加しての報告会、坂本会長に加え、加藤代表取締役社長、高橋事務局長が坂本ドネイション?ファウンデイションからご参加くださいました。
報告会では、2名の奨学生から研究内容の発表があり、場所を移して3グループに分かれての懇談会です。坂本会長が15分程度移動しながら学生との懇談を持ちました。ご自身が78歳になってからオートバイに乗って全国を走ったという経験から、幾つになっても挑戦はできるというメッセージを学生に伝えてくださっていました。
3月4日①
本日は、午前中から昼にかけて、ES館にてフィリピンの科学技術省(DOST)の下の科学教育研究所(SEI)とフィリピン農業?水産?天然資源研究評議会(PCAARRD)の代表とフィリピン大学ロス?バニョス校(UPLB)の方々と協定書の調印を行い、併せて歓談いたしました。
SEIからは、ジェイエル?コルネリオ所長ら3名、PCAARRDからは、レイナルド?エボラ常務以下5名、さらにUPLBからはホセ?カマチョ学長ら5名がいらっしゃいました。カマチョ学長は去年の9月以来で、何度も明升体育に来ていただいています。こちら、昨年5月に約束したフィリピン大学と本学の連携に関するロードマップ設定のための打ち合わせもあり、来られたとのことでした。
これまでSEIからは、本学がフィリピンで展開しているアジアサテライトキャンパス学院の学生に奨学金を3年で6名に出していただいています。2期目に入ったところで、1期目から通算して8名のフィリピンの学生が奨学金を得て、本学の生命農学のプログラムを学んでいるところです。
2023年2月21日には、フィリピン大学のヒメネス学長がロス?バニョス校のカマチョ学長と本学を訪れ、アジアサテライトキャンパス学院のプログラムを生命農学と国際開発に加えて新たに工学や環境学の分野に広げることを話し合いました。
それを受けて、今回、SEIの奨学金の受給者の範囲を広げ、また、併せてPCCARDから研究費相当分を支援していただけることとなり、そのための調印となります。
これまでは、大学院生が対象だったのですが、対象を博士研究員に広げたいとのこと、さらに本学の教員を客員として招きたいとの希望をいただきました。
調印式は、私と山内アジアサテライトキャンパス学院長が名大から、フィリピンからはコルネリオSEI所長とエボラPCAARRD常務が署名人として行いました。
私はその後いったん総長室に戻ったのですが、DOSTとのミーティングが関係する研究科長たちも加わって行われ、昼には私も参加してシェ?ジローで立食の懇談会が行われました。その席で、カマチョ学長とお話をしたのですが、「明升体育は他の日本の国立大学に比べ、意思疎通がスムーズで付き合いやすい」と言ってもらえました。他はなかなかボトムアップで上がっていかない、とのことです。
フィリピン、相当本学に期待していただいています。今後は、ロードマップをしっかりと立て、連携を深めていきます。

3月3日
今日も一日バタバタでした。3月はイベントが多くなっています。
本日は、ES館で台湾の国立清華大学の工学系の部局と本学の工学研究科との間の博士課程のジョイント?スーパービジョン(共同指導)プログラム締結の署名式に立ち会いました。国立清華大学とは、半導体?低温プラズマ関係での連携が始まっていて、その関係での大学院プログラムです。
国立清華大学からは、上級副学長のター?ジェン?イェン教授、工学部長のユー?チェン?フー学部長が、明升体育からは水谷国際担当副総長と小橋工学研究科長が署名に臨みました。私は証人として後ろに立つ役割です。
国立清華大学の一行、プラズマや半導体関係のワークショップに出席するのが目的での名古屋訪問です。調印の後、ComoNeで行われた交流会で、皆さんとお話させていただくことができました。明升体育との連携、大変期待されている様子が伝わってきました。
さて、博士課程での2つの大学が共同で実施する教育プログラムですが、彼らとして多くやっているのはダブル?ディグリーだそうです。本来、ダブル?ディグリーとは、一人の学生が二つの大学に別の内容の博士論文を提出するものとなります。もちろんこれはすごく大変なので、実質的には同じ内容の博士論文を両方に提出して2つの博士号をもらう、という運用をしている例が海外では多いようで、国立清華大学もイギリスの大学とはそのようなダブル?ディグリーの出し方をしているとのことでした。今回のジョイント?スーパービジョンは、片方の大学から1つの学位だけが出されるものですので、これとは本質的に違います。
国立清華大学の方の話では、日本のとある国立大学とのダブル?ディグリーは、同じ内容の博士論文を日本の大学は日本語で、国立精華大学の方は中国語か英語で書いて、それで両方の大学からそれぞれ博士号を出しているそうです。ちょっとどうかと思います。


3月2日②
夕方からは、日本証券業協会と東海機構の共催で、「社会と未来をつなぐイノベーションエコシステム?東海地域発、産官学金連携の新たな挑戦?」シンポジウムがコモネであり出席してきました。
産学官金がどのように絡んで、この地域に新たなイノベーションを起こしていくか、と言うテーマで、松尾機構長の基調講演の後には、この地域の特性やスタートアップなどについてパネルディスカッションがあり、なかなか刺激的でした。
スタートアップの都道府県別調達額において、愛知県は日本全体の2%にも満たないという話はショックでした。全体の7割以上が東京なのはしょうがないのかもしれませんが、愛知県にもっともっと資金が投入されるようにしないといけませんね。
最後の挨拶を担当したのですが、人間に例えると体が産業界、大学は頭(脳)、金融は酸素(お金)を届ける血液と見立て、一番血液が必要なのは脳なので、大学にお金を入れてください、とお願いしておきました。
3月2日①
今週も忙しい始まりとなりました。山盛りの打ち合わせ等の後、午後には第16回の赤﨑賞授賞式がありました。
ノーベル賞受賞者の赤﨑先生の名前を冠した賞は、本学在籍の35歳以下の学生及び研究者のうち、学術?科学技術分野で将来的な発展や可能性が期待でき、本学の学術?科学技術水準の高さを内外に知らしめることができる研究者に対して贈られるものとして、平成22年に発足しました。赤﨑先生は2021年4月1日にご逝去されましたが、この賞を通じて、先生の研究スピリットが後進の研究者にしっかりと受け継がれていくことを期待しています。
今回の受賞者は、理学研究科の田中良弥講師と未来材料?システム研究所の山本瑛祐助教のお二人となりました。
田中さんは、石田賞とのダブル受賞、その研究内容は自由闊達通信2月2日にも書きましたが、ショウジョウバエの求愛行動をつかさどる神経回路を解明、歌と食事という行動を入れ替えることに成功しました。一方の山本さんは、ナノシートという極めて薄い材料を対象に、新たな合成法を開発するという業績をあげました。
授賞式の後の懇談で、理学の田中さんが研究成果の社会実装について意識していると言っていた一方、工学系の山本さんは、構造の美しさに惹かれるので、その機能はどちらかと言うと二の次、と言っていたのは、なんだか理学と工学が逆さまになっていて、面白かったです。
お二人、赤﨑賞受賞、おめでとうございます!
すでに素晴らしい業績を上げられていての受賞ですが、これをマイルストーンとして、さらに大きな業績を積み重ねていくことを期待しています。
